アニメも人気のエロゲ『グリザイアの果実』
コンシューマ版の販売、アニメ化など、アダルトゲームの枠を超えた名作・グリザイアシリーズ3部作。『グリザイアの果実』は、その第一弾になります。
私立美浜学園を舞台に、様々な問題を抱えるヒロインたちの心の闇を、謎に包まれた転校生の主人公・風見雄二が解決していくという物語。という簡単なあらすじだけでは到底説明しきれない奥深さを秘めた作品です。
今回は、『グリザイアの果実』について実際にプレイした人の口コミを元に、評価や感想などレビューを徹底紹介します!
画像で見る『グリザイアの果実』
『グリザイアの果実』の概要・内容
「グリザイアの果実」の「グリザイア」とは「灰色」という意味です。
少年が生きる希望を失って、学園にやってきます。
鎖につながれた少年が目にしたのは、同じように生きる希望を失った少女たちでした。
少年は、少女たちのために何ができるのか、という始まりのお話です。
少年は、少女たちを癒そうとします。
そんな暗い設定でありながらも、ギャグあり、笑いあり、といった内容なので、一定の明るさを持って、プレイできます。
もちろん、アダルトゲームなので、エッチも満載です。
登場するヒロインは、5人の少女です。
クールな令嬢っぽさをたたえる榊由美子(さかきゆみこ)ちゃん、すぐにエッチさせてくれそうな商店街のアイドル的な存在である周防天音(すおう あまね)ちゃん、強がっているような金髪ツインテールの松嶋みちる(まつしま みちる)ちゃん、お金持ちのおうちの出身であると噂される拙い口調の入巣蒔菜(いりす まきな)ちゃん、冗談が通じにくい生真面目な性格の小嶺幸(こみね さち)ちゃんの5人です。
原画(イラスト)は渡辺明夫先生、フミオ先生、ななかまい先生です。
シナリオ(ライター)は、藤崎竜太先生、木緒なち先生、桑島由一先生、かづや先生です。
オススメする理由は、テキストが多くて、キャラクター設定が細かいので、ストーリーにのめり込めることです。
とくに、キャラクター設定については、ケータイ小説のようにクセのある設定が好きな方には、とっつきやすそうです。
プレイに関しては、日替わりで似たような出来事が起きるので、たんたんと日常を送っていくようなゲームが好きな方が楽しみやすいです。
逆に、大きく物語が展開して移り変わっていくようなストーリーが好きな方は、もしかしたら、物足りなさを感じてしまうかもしれません。
「生まれてきたことが既に間違いだった、逆らった罪、生きながらの死、誰も守ってなんかくれない、そして生き残った罰。」公式サイトの紹介文にはこう書かれています。
5人しかいない学園に主人公が入学し、共に学生生活や寮生活を送ることになります。
生きる目的をなくした主人公と、様々な問題や過去をを抱えた5人のヒロイン達が、自分達の罪と向き合い、立ち向かう物語です。
独特の世界感やストーリーが大きな人気を呼び、様々なメディア展開へと繋がった大ヒットシリーズの第一作ですが、「グリザイアの果実」の評判や評価など実際にプレイしたユーザーの声をご紹介します。
『グリザイアの果実』の良かった評判・評価など感想
『グリザイアの果実』はアドベンチャーとして完成している
グリザイアの果実の魅力は、何と言っても登場するキャラクターが可愛い上に、性格も個性的な点です。個人的には小嶺幸がタイプですが、そんな彼女も常にメイド服を身につけているという癖を持ち合わせています。
しかも思わず涙してしまう様な、感動的な展開だったので幸のパートはかなり引き込まれました。もっとも幸に限らずヒロインがそれぞれ、闇を抱えながら一癖も二癖もあるキャラ設定なので、思いもよらない展開が次々に待ち受けているのです。
この様にストーリーの完成度は高いので先の展開が気になって、ついついプレイし続けてしまう中毒性がある点はグッドだったりします。
だからこそアドベンチャーゲームとしては、かなり質の高い作品です。
『グリザイアの果実』は感情移入しやすいエロゲ
最初にプレイしたのはPC版で3部作全てが発売された後。評価の高さに釣られての購入でした。プレイしてすぐは、あまりに謎すぎる設定に常に頭に「?」マークが浮かんでいましたが、続けていくうちにグイグイ引き込まれていくストーリーの強さがあります。
全5人のヒロインは、お嬢様、お姉さん、アホ、ロリ、メイドとありがちですが、それぞれが「え?まじで?」という予想の斜め上をいく過去を抱えており、特に天音は「嘘だろ…」と絶句するほど。
しかし、それらが明かされるにつれて非常に魅力的なキャラになっていき、気がつけば自分でも驚くほど感情移入していました。
『グリザイアの果実』はギャグ・コメディとしても優秀
この作品の良い点は、なんといっても意外に明るい作風である点です。『グリザイアの果実』なんていうタイトルや、公式サイトで公開されているビジュアルから未プレイの多くの方は気取ったセカイ系のような印象を受けるかもしれません。
しかしながら今作の真髄はギャグパートにあり、みちる役の羽仁麗さん(水橋かおりさんの別名義)や蒔菜役の民安ともえさんなど、CVも軽快な口調でコメディの上手い方のチョイスがなされています。
プレイしてみれば、思ったよりも楽しい作品だなと感じることができるはずです。
『グリザイアの果実』はエロゲーマーに寄り添った作品
学園+寮生活が舞台だが生徒がヒロインが5人と主人公しかいないという、かなりエロゲとして理想のような舞台設定だが以外にも多くは無い。
これは凝った設定の1つだと思う。最強系の主人公はジャンル問わず人気がある。
普通では知り得ない知識を設定や描写に用いて描く為であるが、それを完成度の高いシナリオと両立させている点。グリザイアの果実が様々なメディア展開や続編を成し遂げられたのは、各ルートの題材がオンリーワンであり面白いという点が上げられるが、とてもエロゲーマーに沿っている作品であった事が最大の要因であると思う。
『グリザイアの果実』は好みの女の子を探す楽しみがある
私はあまりギャルゲー/エロゲーをやってこなかったので、正直こういったジャンルにはいいイメージはありませんでしたが、そういった人でも納得するような、作品への入りやすさが「グリザイアの果実」にはありました。
特にシナリオ分岐が好きな自分にとっては、そこまで分岐は多くないもののエロ要素よりも印象に残っています…。
一番好きなキャラクターは由美子で、ちょっとキツめの性格が徐々にほどけていく感じ・時々ギャグ要素に巻き込まれる感じが何とも言えません。
黒髪というのも好みに合っていました。自分の好みに合ったタイプをそれぞれが見つけられる楽しさが「グリザイアの果実」の良さだと思います。
『グリザイアの果実』はシナリオも秀逸
「グリザイアの果実」の魅力は、そのよく練られたシナリオにあります。
ねこねこソフトやFrontWingなどで実績の多数ある実力派ライターのみで構成されたシナリオ陣の描くストーリーは、シリアスとコメディどちらの場面も完成度が高く、次々に続編が作られたのも納得の面白さです。
複雑なシナリオを支える豪華声優陣の名演技も、シナリオに重みを与えています。
既に続編がいくつも発売されているため、面白かったと感じた際にはこれで終わりではなく、以降の作品も楽しめるのも嬉しいポイントです。
『グリザイアの果実』の悪かった評判・評価など感想
『グリザイアの果実』はエロゲというよりアドベンチャーゲーム
グリザイアの果実はアドベンチャーゲームとしてストーリーも奥深くて、高品質な作品です。ですがエロゲーとして見た場合には、はっきり言って物足りません。
というのも闇を抱えた少年少女の物語であるため、かなり重めな展開が多いです。
しかも伏線も多く用意されストーリーを重視した分だけ、エロの部分は取って付けた感があって薄味で、おまけ程度にしか感じられません。
なので個人的にはエロゲーというよりも、アドベンチャーゲームにエロ要素がおまけされた印象で、エロゲーとして見た場合には物足りなかったです。
『グリザイアの果実』はいい意味で本作だけでは不十分
強いて難点を挙げるとすれば、これだけをプレイした場合はかなり消化不良になります。
本作のみでもある程度は完結しますが、あくまでも序章という位置付けなので、作中で描かれる伏線は回収されないままのものが多く、続編をやらないとわけがわからないまま終わってしまいます。
そのため「ちょっと時間ができたからやってみよう」という軽い感じで始めると、終わった時に続きが気になって仕方がない状況になってしまうかも知れません。
とはいえ、裏を返せば、それだけ引きの強いストーリーだということ。私は“果実”をプレイし終えたその日に、続編の2作を購入していました。
伏線が多いので、プレイする度に新しい発見もあり、まるで良質の映画のように何度も鑑賞したく(プレイしたく)なります。
“グリザイアの果実”をプレイしたら、きっと私のように、その日のうちに続編を購入していることでしょう(笑)
『グリザイアの果実』は期待半分でプレイが正解
重厚なシナリオゲーというには色々物足りないという点です。
家族愛や親との確執など、美少女ゲームではありふれた内容が個別ルートのテーマになっている場合が多く、ネット上の高評価を見て他にないような圧倒されるようなシナリオを期待してしまうと、不完全燃焼に終わり不満を覚えてしまうかもしれません。
たしかに名作ではありますが、シナリオ面での名作というよりは、テキスト面が優れていること、全体的な完成度が高いことなどの総合評価から高い得点を得ている作品であると思っておくのが吉です。
『グリザイアの果実』は共通ルートが長い
共通ルートのが長いのだ。
閉じた舞台設定でヒロイン全員と親交を深めるには共通ルートの会話を重視しなくてはならないが故ではあるが、昨今の作品ではお目にかかれない長さなのだ。
またバッドエンドが各ルートに用意されているが、これはクオリティの高いシナリオにしてはやや強引に差し込んでいると感じる。
発売されたのが2011年2月なので、これらは古きエロゲの特徴を盛り込んだのかもしれない。という面においても、エロゲーマーに沿っている作品と言えるのかもしれない。
『グリザイアの果実』はエロゲでなくてもいける作品
エロゲーだと思っていたのでもうすこし色があるのかと思っていた部分がありました。
分岐によっては(特に天音ルート)グロ多めで、ちょっと興ざめしたような、やりたかったゲームと違った感じがありました。
どんな感情でやったらいいのかがわからなくなるような、そんな感じがしました。
ほかのキャラクターとのギャップがあるので、性格的な所はありだと思うのですが、ルートの表現自体は苦手でした。
もう一つ上げるとすれば、このストーリーでノンアダルト版があればいいのに思いました。
ルートの感想などを友達とシェアしたいのですが(特に推しの由美子ルートのTrueルート)、アダルトなもののためできないというジレンマがありました。
私は「グリザイアの果実」を初めはアダルトゲームとしてやっていましたが、ゲームの内容的には普通のゲームとしてプレイしていたため、勧められない歯がゆさがありました。
『グリザイアの果実』は一作完結型エロゲが好きな人には向かない?
中盤かなりだれる点はマイナスといえるでしょう。山を終盤に持ってくるため、最後に大きな感動をプレイヤーに与えるためとはいえ、かなり展開が遅くなり、なかなか物語が進まないパートでは退屈と感じる方も多いかもしれません。
折角の重厚な世界観設定も、舞台を学園のようなものにしているために人によっては代り映えがなく、面白みがないと感じる場合があります。
一応この作品単体で完結してはいますが、続編を読むとより楽しめるという構成も、一作完結好きのユーザーにとっては逆にデメリットになってしまいかねないものです。
『グリザイアの果実』のプレイ動画紹介
【YouTube動画】
『グリザイアの果実』の体験版プレイ動画
【無修正など裏動画】
『グリザイアの果実』のPornhub動画等の裏プレイ動画はありませんでした。
『グリザイアの果実』のトライアル・体験版紹介
FrontWingは、『グリザイアの果実』の体験版を公開していますが、DMM GAMESやXgame Electronic Station、Holyseal ~聖封~などからダウンロードできます。
『グリザイアの果実』のゲームスペック紹介
ブランド:FrontWing
ジャンル:ADV
発売日:2011-2-25
価格:税込9,240円
年齢制限:18禁
原画イラストレーター:フミオ,渡辺明夫,ななかまい(SD原画)
シナリオ:桑島由一, 藤崎竜太,木緒なち,かづや,鳴海瑛二(みちるHシーン)
音声設定:キャラ別
Hシーンアニメ:無し
対応OS:WindowsXP・Vista・7
メモリ:Windows XP 64MB(推奨128MB以上),Windows Vista/7 128MB(推奨256MB以上)
画面比率:1024×576以上(16:9)
色数:65536色以上
DVD-ROM:DVD-ROMを正常に読み込むことが可能なDrive必須
API:DirectX9.0以上に対応したビデオカード必須